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梅雨までの庭木の手入れ 秋からの庭木のお手入れ
 早春の花も終わりに近づき、いよいよこれからが木々の緑の季節になります。毎年のことながら、サクラの花が散り始めますと、庭の仕事が忙しくなります。

 花の終わった花木には、お礼肥を施しましょう。肥料成分は、水に溶けて根から吸収されますから庭土の上からパラパラと撒くのではなく、深さ30〜40cmほどの穴を掘り施肥します。穴を掘ることによって庭土が柔らかくなり、有益な土壌微生物も多数繁殖します。庭木の根が元気である限り地上部の枝葉が少々病虫害に加害されても枯れてしまうことはありません。

 長年育てて大きくなった庭木等の移植は、根回しを行って来年の今ごろに移し変えましょう。

 庭木には肥料を多く施用しているのに、例年よりも花数が少なく、葉ばかり茂っているような庭木はありませんか。肥料の多施用が考えられます。一度根切りを行ってください。枝の先端下と幹との中間点あたりにスコップを差し込んで根切りをします。

 桜の花が咲き終わると、樹木などにケムシ等の発生が見られます。 早期発見、予防、駆除に心がけて健全な庭木づくりをしましょう。

 5月末頃にはマツクイムシ(マツノマダラカミキリ)の予防に殺虫剤を7月末頃まで2〜3週間おきに定期的に散布してください。また、葉ふるい病の予防にも心がけましょう。マツの芽摘み作業も忘れず行ないましょう。6月中旬から梅雨に入ります。気温も湿度も高くなる日が続きます。このような日々は病虫害の活動に適した条件が揃っています。晴れた日に病害に対して殺菌剤に添着剤を少量添加して、一度予防散布しましょう。

 また、通風、日照をよくすることで病害虫のみならず庭木を健全に育てることにもなりますから混んでいる個所の枝を花芽に注意しながら、切り透かすように切り取るようにしましょう。虫害では、カイガラムシ類の卵が孵る時期ですから、この機会を逃さずに早い目に駆除しましょう。
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